その他理化学検査
アミノ酸検査
アミノ酸は、たんぱく質を構成するアミノ酸や、遊離アミノ酸が存在しています。また、一部のアミノ酸は、機能性や呈味性に関与する成分として近年注目されています。弊社ではお客様の目的に応じたアミノ酸検査をご提案します。
[ 検査項目 ]
検査項目 | 測定対象とするアミノ酸 |
---|---|
総アミノ酸組成18種 |
|
遊離アミノ酸組成18種 | |
総アミノ酸組成16種 |
|
遊離アミノ酸組成16種 |
[ 対象食品 ]
食品全般(加工食品、生鮮食品)
- 検査品によってはクロマトグラム上の妨害物質により、十分な分離が得られない場合は数値化できない可能性があります。
- また、高含量のアミノ酸が存在する場合は通常の定量下限で検査ができない場合があります。
[ 必要量 ]
300g
[ 検査日数 ]
10営業日
[ 検査方法 ]
アミノ酸自動分析計等により測定を実施します。
「総アミノ酸検査」と「遊離アミノ酸検査」の違い
総アミノ酸検査 (たんぱく質構成アミノ酸検査) |
たんぱく質を構成するアミノ酸を含めたアミノ酸の総量を調べる場合には、たんぱく質をアミノ酸の状態まで加水分解し、アミノ酸の量を測定します。 |
---|---|
遊離アミノ酸検査 | 呈味性を調べる場合には、遊離の状態で存在するアミノ酸のみ測定します。 |
その他アミノ酸項目
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査方法 |
---|---|---|---|
ヒドロキシプロリン | 300g | 14営業日 | アミノ酸自動分析計による |
タウリン | 20営業日 | ||
γ-アミノ酪酸 |
- ※上記以外のアミノ酸項目の検査も実施しております。詳細につきましてはお問い合わせください。
[ 対象食品 ]
食品全般(加工食品、生鮮食品)
脂肪酸検査
乳製品や畜肉等の動物性脂肪に多く含まれ、不飽和脂肪酸は植物脂や魚などに多く含まれています。飽和脂肪酸を摂りすぎるとLDL(悪玉コレステロール)や中性脂肪を増やすことが報告されています。それに対し、不飽和脂肪酸を摂取すると、HDL(善玉コレステロール)を増やしたり、LDL(悪玉コレステロール)を減らすことも報告されています。
[ 検査の目的 ]
- 食品中の飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸の含量の調査
- 体の中で機能的な働きを示すことが期待されているDHAやEPA等のn-3系脂肪酸の含量の調査
- 様々な悪影響が報告されているトランス脂肪酸含量の調査
- 油脂の加熱加工によるトランス脂肪酸増加量の確認
[ 検査項目 ]
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査方法 |
---|---|---|---|
飽和脂肪酸 | 300g | 14営業日 | ガスクロマトグラフ法 |
トランス脂肪酸 | |||
コレステロール | |||
不飽和脂肪酸 | 17営業日 |
- ※飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロールの3項目は一括セットで承ることが可能です。
- ※トランス脂肪酸は、AOAC 996.06の方法に準拠して実施いたします。
- ※その他、DHA・EPA・α-リノレン酸等の特定成分の検査や、脂肪酸組成の検査も実施しております。詳細につきましてはお問い合わせください。
[ 対象食品 ]
食品全般(加工食品、生鮮食品)
糖類検査
糖類とは栄養成分表示では単糖類や、単糖が2つ結合した二糖類のこととされています。また、一般的に「糖」という場合には、単糖類、二糖類の他、単糖が3つ結合した三糖類、多数結合した多糖類等、様々な物質の総称です。代表的な性質の一つが「甘みを示すこと」であり、また生命維持に必須の重要な栄養源でもあります。砂糖の主成分である「ショ糖」や脳のエネルギー源でもある「ブドウ糖」等は、一般的にも良く知られています。甘味料や調味料、栄養素等として幅広く使用される非常に有効な成分です。
[ 検査項目 ]
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査方法 |
---|---|---|---|
ショ糖(スクロース) | 300g | 12営業日 | 高速液体クロマトグラフ法 |
ブドウ糖(グルコース) | |||
果糖(フルクトース) | |||
麦芽糖(マルトース) | |||
乳糖(ラクトース) | |||
ガラクトース |
- ※上記項目は6項目一括セットで承ることが可能です。
- ※その他の糖類の検査も実施しております。詳細につきましてはお問い合わせください。
[ 対象食品 ]
食品全般(加工食品、生鮮食品)
食品添加物検査
保存料
保存料は、食品の微生物による腐敗、変負を防止し食中毒を予防するとともに、食品の保存性を向上する目的で使用する食品添加物です。これらの保存料は「食品、添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)」により使用できる食品と使用基準が設定されています。
[ 検査項目 ]
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査方法 |
---|---|---|---|
安息香酸 | 300g | 11営業日 | 高速液体クロマトグラフ法 |
ソルビン酸 | |||
デヒドロ酢酸 | |||
パラオキシ安息香酸エステル類 |
[ 対象食品 ]
食品全般(加工食品、生鮮食品)
酸化防止剤
酸化防止剤は、主として食品に含まれる油脂の酸化など、酸化現象による食品の変質を防止し、食品の品質の安定性を向上させるために使用する食品添加物です。これら酸化防止剤は「食品、添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)」により使用できる食品と使用基準が設定されています。
検査項目
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査方法 |
---|---|---|---|
BHA (ブチルヒドロキシアニソール) | 300g | 11営業日 | ガスクロマトグラフ質量分析法 |
BHT(ジブチルヒドロキシトルエン) | |||
エトキシキン | 高速液体クロマトグラフ質量分析法 | ||
TBHQ(tert-ブチルヒドロキノン) | 17営業日 | 高速液体クロマトグラフ法 |
- ※その他、ビタミンC(L-アスコルビン酸)等の検査も実施しております。詳細につきましてはお問い合わせください。
[ 対象食品 ]
食品全般(加工食品、生鮮食品)
亜硝酸根
食肉製品や魚肉製品、いくら・すじこ・たらこ等の魚卵製品には、発色剤や保存料として亜硝酸が使用されています。製品中の亜硝酸の量は「亜硝酸根」として「食品、添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)」により残存量が規定されています。
[ 検査項目 ]
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査方法 |
---|---|---|---|
亜硝酸根 | 300g | 11営業日 | 比色法(食品衛生検査指針 食品添加物編) |
[ 対象食品 ]
食品全般(加工食品、生鮮食品)
合成着色料(タール系色素)
合成着色料は食品の見ための美しさ等により商品価値を高めたり、加工過程や保存時の退色、変色を補うために使用されます。国内で使用が許可されているタール系色素は12種類あり、「食品、添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)」により使用できる食品と使用基準が設定されています。
[ 検査項目 ]
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査方法 |
---|---|---|---|
合成着色料(タール系色素)※ | 300g | 11営業日 | 薄層クロマトグラフ法(食品衛生検査指針 食品添加物編) |
- ※検出の場合、高速液体クロマトグラフ法による確認試験を実施いたします。
[ 対象食品 ]
食品全般(加工食品、生鮮食品)
二酸化硫黄
二酸化硫黄は食品の着色成分を漂白し外観を美しくする目的で漂白剤として使用される(例:かんぴょうの漂白、あんずの褐変の防止など)他、保存料・酸化防止剤として使用されます。「食品、添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)」により使用できる食品と使用基準が設定されています。
[ 検査項目 ]
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査方法 |
---|---|---|---|
二酸化硫黄 | 300g | 14営業日 | アルカリ滴定法 又は 比色法(食品衛生検査指針 食品添加物編) |
[ 対象食品 ]
食品全般(加工食品、生鮮食品)
サッカリンナトリウム
サッカリンはショ糖の約500倍の甘味を持つ人工甘味料で、漬物、かす漬、海藻加工品、シロップ、アイスクリーム類等の甘味料として使用されています。「食品、添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)」により、使用できる食品と使用基準(サッカリンナトリウムとして)が設定されています。
[ 検査項目 ]
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査方法 |
---|---|---|---|
サッカリンナトリウム | 300g | 11営業日 | 高速液体クロマトグラフ法(食品衛生検査指針 食品添加物編) |
[ 対象食品 ]
食品全般(加工食品、生鮮食品)
ペットフード検査
栄養成分検査
ペットフード公正取引協議会「ペットフードの表示に関する公正競争規約」「同施行規則」に規定されている成分について検査を実施いたします。
検査項目
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査方法 |
---|---|---|---|
水分 | 300g | 17営業日 | 飼料分析基準に準拠 |
粗たん白質 | |||
粗脂肪 | |||
粗繊維 | |||
粗灰分 | |||
可溶無窒素物 |
[ 対象食品 ]
ペットフード全般
- 牛の骨、鹿の角、大型魚類の頭等は当社保有の粉砕機では均質化が不可能なため受託不可とさせていただきます。
- ロール状の製品(牛皮ガム等)につきましては検体調整工程が複数発生することから、別途検体調製料金が発生いたします。
[ エネルギーの算出について ]
ご希望のある場合、お客様ご指定の方法(例 : AAFCO推奨代謝カロリー計算係数を用いる方法、食品と同様の計算係数を用いる方法等)で算出いたします。詳細につきましてはこちらからお問い合わせください。
愛玩動物用飼料の成分規格検査・製造基準項目検査
愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律及び愛玩動物用飼料の成分規格等に関する省令に規定された、成分規格及び製造基準のある物質について検査を実施いたします。
[ 検査項目及び検査方法 ]
■ 成分規格として省令で定められた物質
分類 | 検査項目 | 検査方法 |
---|---|---|
農薬 | グリホサート | 高速液体クロマトグラフ質量分析法 |
|
ガスクロマトグラフ質量分析法及び高速液体クロマトグラフ質量分析法 | |
カビ毒 | アフラトキシンB1 | 高速液体クロマトグラフ質量分析法 |
デオキシニバレノール | ||
重金属 | カドミウム | 原子吸光度法 |
鉛 | ||
無機ヒ素 | HPLC-ICP質量分析法 | |
添加物 | エトキシキン | 高速液体クロマトグラフ質量分析法 |
BHA | ガスクロマトグラフ質量分析法 | |
BHT | ||
亜硝酸ナトリウム | 比色法 | |
その他有害物質 | メラミン | 高速液体クロマトグラフ質量分析法 |
■ 製造方法の基準が定められた物質(猫用ペットフードのみ対象)
検査項目 | 検査方法 |
---|---|
プロピレングリコール | ガスクロマトグラフ法 |
- ※上記検査項目については、単項目での受託のほか、犬用ペットフード20項目(上記からプロピレングリコールを除く)、猫用ペットフード21項目(上記全て)として一括で承ることが可能です。
- ※成分規格項目については、水分含有量10%に換算した値で結果を報告いたします。
[ 対象食品 ]
ペットフード全般
- 牛の骨、鹿の角、大型魚類の頭等は当社保有の粉砕機では均質化が不可能なため受託不可とさせていただきます。
- ロール状の製品(牛皮ガム等)につきましては検体調整工程が複数発生することから、別途検体調製料金が発生いたします。
[ 必要量 ]
900g~1kg(一括受託の場合)
[ 検査日数 ]
17営業日
[ 試験成績書について ]
試験成績書には基準値を併記してご報告いたします。超過時に容易に確認が可能です。
(農薬項目とそれ以外の項目(カビ毒、重金属等)の2枚に分けての報告となります)

アレルギー物質検査
消費者庁の通知法に従った検査を実施しています。
アレルギー物質を含む食品の表示には、「義務(特定原材料8品目)」のものと「推奨(特定原材料に準ずるもの20品目)」の2つがあります。表示義務の8品目については、コンタミネーションであっても10μg/g以上の含有があった場合には表示が必要となります。
[ 検査項目 (義務項目: 特定原材料8品目) ]
検査項目 | 必要量 | 検査日数 |
---|---|---|
牛乳(乳) 小麦 そば 卵 落花生 甲殻類(えび・かに) くるみ |
1製品につき1食分以上 または、 1包装(100g)以上 |
9~10営業日 |
2023年3月9日付で食品表示基準の一部が改正され、2025年4月より「くるみ」が表示義務項目となりました。
[ 対象食品 ]
加工食品全般
[ 検査方法 ]
消費者庁の特定原材料通知法に従ったELISA法による検査を実施しています。
なお、通知法に基づく確認試験(ウエスタンブロット法、PCR法)も実施しています。
カビ毒検査
カビが生成する毒素は微量であっても、長期的な摂取により重大な健康被害を引き起こす可能性が知られています。最近では、国内産農作物の汚染事例も報告されており、カビ毒の確認は品質管理において重要性が増しています。
[ 検査項目 ]
検査項目 | 対象食品 | 必要量 | 検査日数 | 検査方法 |
---|---|---|---|---|
総アフラトキシン | 全ての食品 | 300g | 10営業日 | 高速液体クロマトグラフ質量分析法 |
アフラトキシンM | 乳・乳製品 | 300g | 14営業日 | |
オクラトキシンA | 穀類等 | 300g | 14営業日 | |
デオキシニバレノール | 穀類等 | 300g | 12営業日 | |
パツリン | りんご加工品 | 300g | 12営業日 |
- ※ 総アフラトキシンはアフラトキシンB1、B2、G1及びG2の総和として報告いたします。
- ※ その他、ゼアラレノン、ステリグマトシスチン等、上記以外のカビ毒の検査も承っております。詳細につきましてはお問い合わせください。
その他検査項目
[ エネルギー補正に関わる項目 ]
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査日数 |
---|---|---|---|
エチルアルコール | 300g | 10営業日 | ガスクロマトグラフ法 |
酢酸 | 12営業日 | 高速液体クロマトグラフ法 | |
カフェイン | 13営業日 | ||
タンニン | 17営業日 | 酒石酸鉄吸光光度法 *1 | |
エリスリトール *2 | 12営業日 | 高速液体クロマトグラフ法 |
- *1 タンニンはフォーリンデニス法での検査も承っています。詳しくはお問い合わせください。
- *2 エリスリトール以外の糖アルコールについても検査を承っております。詳しくはお問い合わせください。
[ 品質指標項目 ]
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査日数 |
---|---|---|---|
酸価 | 100~500g *3 | 9営業日 | 食品衛生検査指針 理化学編による |
過酸化物価 | |||
pH | 300g | 6営業日 | pH計による |
糖度(屈折計示度) | 屈成計による | ||
比重 | 浮ひょう法 *4 | ||
滴定酸度 | 滴定法 | ||
揮発性塩基窒素(VBN) | 12営業日 | 微量拡散法 | |
硝酸態窒素 | 5営業日 | 高速液体クロマトグラフ法 | |
水分活性 | 13営業日 | 電気抵抗式水分活性測定装置による |
- *3 検査品の脂質含有量により可変いたします。脂質が極端に少ない食品の場合は、分析不能となる場合があります。
- *4 検査品によっては、浮ひょう法での測定が困難な場合があります。その場合、振動式密度計等による検査を実施のため、別途日数が発生いたします。
[ 重金属類 ]
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査日数 |
---|---|---|---|
重金属(Pbとして) | 300g | 9営業日 | 硫化ナトリウム比色法 |
カドミウム | 11営業日 | 原子吸光光度法 | |
鉛 | |||
ヒ素(Asとして) | 原子吸光光度法 又は 比色法等 | ||
総水銀 | 還元気化原子吸光光度法 | ||
メチル水銀 | ガスクロマトグラフ法 |
- ※ 上記以外の重金属項目についても検査も承っております。詳しくはお問い合わせください。
[ その他項目 ]
検査項目 | 必要量 | 検査日数 | 検査日数 |
---|---|---|---|
サイクラミン酸 | 300g | 12営業日 | 高速液体クロマトグラフ質量分析法 |
ヒスタミン | 高速液体クロマトグラフ質量分析法 | ||
残留塩素 | 13営業日 | ガスクロマトグラフ法 | |
麻痺性貝毒 | 24営業日 | 食品衛生検査指針 理化学編 | |
下痢性貝毒 | 平成27年3月6日付け食安基発0306第4号、食安監発0306第2号「下痢性貝毒(オカダ酸群の検査について)」による |
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