従業員の衛生管理

検便検査の実施目的

食品取扱者および調理・加工従事者等には、食中毒菌による二次感染/汚染を未然に防止するため検便検査が不可欠です。
感染症等の病原体の無症状病原体保有者(健康保菌者)をいち早く発見し、食中毒を発生させないためにも万全の取り組みが求められます。

【参考指針】
大量調理施設衛生管理マニュアル
(平成29年6月16日付け改正 生食発0616第1号)

(4)調理従事者等の衛生管理(抜粋)

  1. 調理従事者等は、(中略)健康な状態を保つように努めること。
  2. 調理従事者等は臨時職員も含め、定期的な健康診断及び月に1回以上の検便を受けること。
    検便検査には、腸管出血性大腸菌の検査を含めることとし、10月から3月までの間には月に1回以上又は必要に応じてノロウイルスの検便検査に努めること。
  • 本マニュアルは同一メニューを1回300食以上又は1日750食以上を提供する調理施設に適用する、とあります。
  • 調理従事者等とは食品の盛付け・配膳等、食品に接触する可能性のある者及び臨時職員を含む、とあります。

厚生労働省 食中毒・食品監視関連情報

腸内細菌検査

【当社腸内細菌検査の主な仕様】

  1. 遺伝子を用いたPCR法

    食中毒菌等を遺伝子レベルで早期に検出するため、スピーディーな報告が可能です。

  2. 腸管出血性大腸菌

    腸管出血性大腸菌52種の血清型別判定が可能です。

    [ 52種の血清型一覧 ]
    • O1
    • O6
    • O8
    • O15
    • O18
    • O20
    • O25
    • O26
    • O27
    • O28ac
    • O29
    • O44
    • O45
    • O55
    • O63
    • O74
    • O78
    • O86a
    • O91
    • O103
    • O104
    • O111
    • O112ac
    • O114
    • O115
    • O119
    • O121
    • O124
    • O125
    • O126
    • O127a
    • O128
    • O136
    • O142
    • O143
    • O144
    • O145
    • O146
    • O148
    • O151
    • O152
    • O153
    • O157
    • O158
    • O159
    • O161
    • O164
    • O165
    • O166
    • O167
    • O168
    • O169
  3. 報告方法

    WEBやメールを利用したペーパーレス報告が可能です。もちろん紙による書面での報告も実施しておりますので、お客様の利用方法により選択いただけます。

  4. 腸内細菌検査に関しては、協力検査機関に再委託しております。

ノロウイルス検査(検便)

ウイルス性食中毒の主な原因ウイルスとされるノロウイルスの検出を行います。ノロウイルス感染による症状は、激しい下痢、おう吐の他、腹痛、頭痛、発熱を伴うことがあります。腸内細菌検査に加えて、ノロウイルス検査を実施することで食中毒事故防止に効果的です。

【当社ノロウイルス検査の主な仕様】

  1. リアルタイムRT-PCR法

    ウイルスを遺伝子レベルで早期に検出するため、スピーディーな報告が可能です。

  2. 報告方法

    メールを利用した速報連絡が可能です。
    メールにて速報連絡後、試験成績書を郵送で発送致します。

ノロウイルス検査は腸内細菌検査の容器では検査できませんのでご注意ください。

よくあるご質問

検便容器が余った場合でも、容器代は請求されますか?

ご提出いただいた検体の数に応じて請求いたします。

返信用資材を追加で送ってもらうことは可能ですか?

1回の資材発送は基本1セットです。追送が必要な場合は、ご自身で返信用資材をご用意ください。

腸内細菌検査とノロウイルス検査は同じ容器でできますか?

できません。腸内細菌検査用は緩衝液入り、ノロウイルス検査用は緩衝液なしのため、別々の容器を使用してください。

便の適量はどれくらいですか?

腸内細菌検査はスティック先端に付着する程度、ノロウイルス検査は小指頭大以上の量を採取してください。

生理中でも検査は可能ですか?

可能です。検査結果に影響はありません。

水様便や尿での検査は可能ですか?

尿では検査できません。必ず便を採取してください。水様便では検査不可のため、体調回復後に採取してください。

採取後の便はどのように保管すればよいですか?

涼しい場所で常温保管し、できれば1週間以内に発送してください。

検査結果が出るまでどのくらいかかりますか?

腸内細菌検査は2~4営業日、ノロウイルス検査(PCR法)は1営業日です。

検査結果はどのように確認できますか?

契約方法により報告します。WEBやPDF速報対応も可能ですのでお問い合わせください。

検査結果の通知が届かない場合はどこに連絡すればよいですか?

弊社までお問い合わせください(03-5994-2271)。

腸内細菌検査で主に調べる菌は何ですか?

サルモネラ、赤痢菌、腸管出血性大腸菌(O157など)、腸チフス菌、パラチフス菌です。

複数の菌に同時感染することはありますか?

はい。サルモネラとO157などの複合感染例もあります。

ノロウイルスに感染しても無症状の人はいますか?

はい。無症状でもウイルスを排出し、感染源になることがあります。

ノロウイルスの感染力はどれくらい強いですか?

わずか10~100個のウイルスで感染するとされ、非常に強力です。

陽性者が出た場合、他の従業員も検査すべきですか?

はい。密接な接触や同じ作業エリアの場合、検査が推奨されます。

アルコール消毒はノロウイルスに効きますか?

アルコールは効果が弱く、次亜塩素酸ナトリウムが有効です。手が触れる場所は0.02%、嘔吐物・便など有機物の消毒は0.1%に希釈したものを使います。

ノロウイルス感染予防に最も効果的な方法は何ですか?

石けんによる手洗いの徹底と、吐物・便の適切な処理です。

回復後も便からウイルスが出続けるのはなぜですか?

症状が消えても1~2週間はウイルスを排出することが多いためです。

食中毒と感染症の違いは何ですか?

食中毒は主に「食べ物」を介して起こる急性の健康被害で、細菌・ウイルス・毒素などが原因です。感染症は人や物、環境を通じて感染する病気の総称です。

他の従業員とは別に発送したい場合はどうすればよいですか?

他従業員と同様の検査資材を使用し、発送用資材はご自身でご用意ください。郵送費は自己負担となります。

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