知っておきたい!骨粗鬆症

骨粗鬆症になると、骨がもろくなり、骨折しやすくなります。骨折がきっかけで要介護状態になり、自分や家族の生活が一変してしまうこともありますので、骨折しないためにも、骨粗鬆症を知り、予防しましょう。

セルフチェック

骨粗鬆症は、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気です

骨の強さは密度と質で決まりますが、骨粗鬆症になると骨がスカスカになったり骨の質が悪くなったりして、骨折しやすくなってしまいます。骨折は、認知症、脳卒中に続き、日本人が要介護状態になる原因の第3位となっています。

あなたの骨は大丈夫?チェックしてみましょう

  • □立ち上がるときに背中や腰が痛む
  • □背中や腰が曲がってきた
  • □身長が縮んてきた

これらは骨粗鬆症の代表的な症状です。1つでも当てはまったら、骨粗鬆症かもしれません。また、年齢が40歳以上の場合や、女性で閉経をむかえた場合は、症状がなくても積極的に診察を受けましょう。また、家族にこれらの症状がある場合は、受診を勧めてみましょう。

骨粗鬆症を知る

骨粗鬆症ってなに?

成長期を過ぎて大人になってからも、骨は日々生まれ変わっています。体の中では古くなった骨は破壊され、新しい骨が形成されるという作業が繰り返されており、このような骨の破壊と形成を骨代謝といいます。そして骨代謝が繰り返されることを骨リモデリングといいます。
骨粗鬆症は骨リモデリングのバランスが崩れ、骨を形成する作業より破壊する作業の方が大きくなってしまったときに生じます。

骨粗鬆症は女性に多い病気です

骨粗鬆症にかかっている人の割合は、年齢とともに増えていきます。また、女性では男性の約3倍も多く、80代女性のほぼ半数が骨粗鬆症にかかっているといわれています。
では、どうして女性に多いのでしょうか。女性は閉経すると、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が急激に減少しますが、エストロゲンには骨の破壊を抑える働きがあるのです。これが減少すると骨リモデリングのバランスが崩れ、骨の破壊が進んでしまいます。
骨リモデリングのバランスが崩れる原因としてはほかにも、カルシウムやビタミンD の不足といった要因があげられます。

病院で骨粗鬆症の検査を受ける

骨密度測定

骨密度測定とは骨の量を調べる検査で、骨密度減少による骨折の危険性を予測するためにとても役立ちます。
測定にはいろいろな方法があり、いずれも苦痛がなく短時間で安全に検査できます。

骨代謝マーカー測定

骨代謝マーカーとは骨代謝を反映する物質のことです。血液や尿の中にも存在し、骨を破壊する物質、骨を形成する物質、代謝後の分解物などがあります。
血液や尿の検査で、骨代謝の状態を詳しく把握することができ、治療方針の決定にも役立ちます。

骨粗鬆症を治す

骨粗鬆症の治療薬

骨粗鬆症の治療薬には、骨の破壊を抑える薬、骨の形成を助ける薬、骨代謝(破壊と形成)を調節する薬があります。骨の状態は人によって異なるため、骨密度や骨代謝マーカーを調べることで、その人に適した治療薬を選ぶことができます。

主な治療薬

  • 骨の破壊を抑える薬

    ・ビスホスホネート製剤

    ・女性ホルモン製剤

    ・SERM(選択式エストロゲン受容体製剤)

    ・カルシトニン製剤

  • 骨の形成を助ける薬

    ・ビタミンK2製剤

    ・PTH製剤

  • 骨代謝を調整する薬

    ・活性型ビタミンD3製剤

    ・カルシウム製剤

転倒を防止する

転倒防止の工夫

骨粗鬆症は骨が骨がもろくなって骨折しやすくなっている状態です。
転倒がきっかけで骨折するケースが多いので、転倒防止を心がけましょう。

  • 家の段差をなくす
  • 足元を明るくする
  • 階段・浴槽・トイレにすべり止めや手すりをつける
  • スリッパや丈の長いスカートなどの着用を避ける

骨粗鬆症を予防する

骨粗鬆症予防には、定期的な健康診断と日常生活の中で骨量を増やす努力をすることが大切です。
治療が必要な段階になっても予防を継続することが必要ですから、次の3 つのポイントを参考にして、毎日少しずつ継続しましょう。

食事で必要な栄養素をとる

骨に必要な栄養素であるカルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどを含む食品を積極的にとるようにしましょう。また、高齢者ではたんぱく質が不足していることが多いので気をつけましょう。

  • 各栄養素の含有量が多い食品(例)
    カルシウム 牛乳・乳製品、小松菜、チンゲン菜、大豆製品、小魚、干しえび
    ビタミンD きくらげ、サケ、ウナギ、サンマ、メカジキ、イサキ、カレイ
    ビタミンK 卵、納豆、ほうれん草、小松菜、にら、ブロッコリー、サニーレタス、キャベツ
    たんぱく質 肉、魚介類、大豆製品、チーズ、牛乳

運動をする

ウォーキング、ランニング、エアロビクスなど、運動には筋肉を鍛える効果だけでなく、骨量の減少を防ぐ効果もあります。また、活発な日常生活(階段昇降や散歩など)は足の骨折予防に効果的です。

日光浴をする

ビタミンDは骨を構成しているカルシウムの吸収を助けてくれる成分で、日光浴をすると体内で合成されます。
太陽光に含まれる紫外線を浴びることが必要ですから、外に出て積極的に日光浴をしましょう。

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