もしかしてそのムズムズ
花粉のしわざかも!?

風邪っぽい、鼻がむずむずする、目がかゆい…
本当にそのままで大丈夫ですか?

早めの対策で症状を最小限に抑えましょう

花粉症の患者さんは年々増加しています。検査を受けることで、自分がどの花粉にアレルギーがあるのかを調べることができます。原因を特定し、早めに対策を講じて症状を最小限に抑えることが、花粉症を乗り切るうえで最も有効な方法です。

花粉症とは

花粉症とは、草木の花粉に接すると、鼻がムズムズするなどアレルギーの症状が起こる疾患の総称です。
くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど風邪に似た症状が起こる「アレルギー性鼻炎」、目のかゆみや充血、腫れが起こる「アレルギー性結膜炎」などがあります。アレルギーには季節性と通年性のものがあります。花粉症は草木の花粉が飛ぶ時期によくみられる季節性アレルギーです。特に春先のスギによる花粉症は有名で、患者数も多く、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層で起こる病気として社会問題化しています。

通年性アレルギーとは

一方、上記の症状が、季節に関係なく一年中みられる通年性アレルギーもまれではありません。花粉だけではなく、ハウスダストなどさまざまな物質がアレルギーの原因となるからです。このページでは、季節性や通年性アレルギーの症状を緩和するには、何に注意したらよいかをやさしく解説します。

  • 季節性アレルギーの原因となる花粉

    ヒトの健康に影響を与える花粉として最も多いのは、春のスギ(2月ごろから花粉が飛び始める)やヒノキ(スギにやや遅れて飛散)によるものですが、北日本のシラカンバなど地域的にも特徴がみられます。また夏のイネ科の植物、秋の雑草であるブタクサやヨモギなど、季節によっても飛散する花粉の種類は異なります。スギ花粉は何十キロメートルも遠方まで飛びますが、イネ科や雑草の花粉は数百メートルしか飛ばないといわれています。

    通年性アレルギーの原因

    ダニやゴキブリ、カビ、ペットのフケなどが、ほこりと一体になったものを「ハウスダスト」と呼び、アレルギーの原因となります。鼻や眼に花粉症のような症状をひき起こすだけでなく、気管支喘息やアトピー性皮膚炎とも関係があるといわれています。

  • アレルゲン

アレルギーが起こる仕組み

アレルギーとは、本来は体に害のない花粉やほこり、食べものなどに対して、異常に反応してしまう状態をさします。
アレルギー患者では「IgE」と呼ばれるタンパク質が存在します。IgEは、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが、吸入されたり目に入ったりした際に反応するセンサーの役割をしています。
アレルゲンが体内に侵入すると、アレルゲンと結合したIgEがさらに肥満細胞や好塩基球と結合することにより、これらの細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出されます。これらの化学物質は神経や血管を刺激する作用があるため、放出されると、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどのアレルギー反応を引き起こすのです。

花粉症とlgE

花粉症のいろいろな症状

くしゃみ、鼻水などアレルギー性鼻炎の症状は風邪に似ています。そのため風邪と間違って対応され、症状がいつまでも改善せず困っている方も少なくないようです。通常、風邪の場合は「発熱」や「のどの痛み」、「粘り気のある黄色っぽい鼻水」がみられるのに対し、アレルギー性鼻炎では「サラサラとした水のような鼻水」が現れやすい点が異なります。
また、アレルギー性結膜炎の症状は「目の充血」「かゆみ」「異物感」のほか「涙が出る」「目やにが出る」「まぶたの裏にブツブツができる」などの特徴があります。
患者さんによって異なりますが、花粉の飛ぶ季節に、目の症状や鼻の症状が起きた場合、花粉症がかなり疑わしいと考えられます。

三大症状

医師の診察を受けましょう

現在の症状がアレルギーによるものかを調べます。
まず、いつから、どんな症状があるのか、といった問診や、目、鼻、喉など患部の診察が行われます。次に、アレルギーの関与を確認するために、鼻水の中に好酸球(白血球の一種)が増えていないか顕微鏡で調べます。
アレルギーの関与が確認されたら、何がアレルギーの原因物質なのかを特定する検査を行います。血液検査(特異的IgE検査)、皮膚テストなどで、アレルゲンを特定します。

治療について

症状に応じて薬でコントロールする治療が主流となっています。薬で症状を緩和することで、日常生活への影響を最小限に抑えることが可能です。また原因となる物質が特定できれば、早めに対策をとることもできます。
主なアレルギーの薬には、抗ヒスタミン薬、ステロイド薬などがあり、症状の緊急性や重症度、種類や治療目的などに応じ使い分けられます。花粉症は世界中にたくさんの患者が存在するため、治療薬は年々進化を続けており、効果が大きく、より副作用の少ないものが開発されています。
アレルギーであることを確認してもらい、その原因物質が見極められれば、最も効果的な治療を選ぶことができます。季節の変わり目、花粉の飛散時期などに注意を払い、先手を打って計画的に行動することが、よい結果を生む秘訣です。

治療の種類

  • 薬物療法

    投薬によってアレルギーの症状をコントロールする治療法です。内服、点眼、点鼻薬が使われますが、早めに治療を開始した方が、症状を和らげることができます。抗ヒスタミン薬、ステロイド薬などが使われます。再発を防ぐため、症状がないときでも使用を続ける場合がありますので、主治医とよく相談して、いつやめるかにも注意しましょう。

  • アレルゲン免疫療法

    アレルギーの原因となるアレルゲンを少しずつ体内へ吸収させることで、アレルゲンに慣れさせて、アレルギー反応が弱まっていくことを期待する治療法です。数年間という長い期間での治療になりますが、寛解(ほぼ消失)する可能性がある治療法といわれています。従来は「皮下免疫療法」という皮下注射による療法が主流でしたが、最近では簡便で副作用の少ない「舌下免疫療法」が注目されています。

  • 手術療法

    鼻の粘膜の切除や、鼻水を誘発する神経を遮断する手術です。鼻づまり、鼻水、くしゃみの症状に効果があります。レーザー手術、凍結手術などの方法があり、薬剤での効果が期待できない時に選択肢となります。

予防に勝る治療なし

まずはアレルギーの原因物質であるアレルゲンを特定してもらい、日常生活での接触を極力避けるよう心がけることが大切です。

花粉対策

花粉がアレルゲンである場合、花粉の飛散状況に注意を払う必要があります。花粉が舞う季節では、外出時は花粉が付着しないよう、帰宅時は花粉を家の中に持ち込まないよう心がけましょう。

  • 花粉を防ぐ服装

    メガネ、帽子、マスク、スカーフや、花粉が付着しにくいツルツルした素材のコートの着用がおすすめです。
    家に入る前に、衣類に付いた花粉を払い落とします。家に入ったら、すぐに手洗い、うがい、洗顔で花粉を洗い流します。

    花粉症を防ぐ服装

ハウスダスト対策

ハウスダストにおいて、最も注意が必要なのはダニやカビです。基本は「ダニやカビを繁殖させない」こと。ダニやカビが発生しにくい環境づくりと、こまめな掃除・換気が肝心です。
いずれにしても、自分にとって「何がアレルゲンなのか」を理解することが大切です。原因がわかれば対策をとることができます。アレルゲンを知り、予防に努めることが快適な毎日を送るためのカギとなります。

  • 注意したいアレルゲン

    【外】
    花粉、排気ガス、煤煙、土ぼこり

    【室内】
    カビの胞子、ダニの死骸やフン、綿埃、食べ物のカス、ペットの毛・フケ

    花粉症を防ぐ服装
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