事業者の安全対策として:乱用薬物検査の必要性
覚せい剤や麻薬・大麻・幻覚剤といった薬物に関する犯罪報道が後を絶ちませんが、これら違法薬物の使用など薬物の乱用は、個人の問題だけにとどまりません。薬物乱用を原因とする事故が起こった場合には、雇い主である企業の責任も問われかねません。事業リスクの一つに従業員の薬物乱用が挙げられます。
「従業員の健康を守り、事業の安全対策をすすめ、社会的信頼を確保したい」。そんな事業者のニーズに応えるために、当社は長年培った薬物検査の技術を応用し、覚せい剤検査・麻薬検査・大麻検査などの乱用薬物の検査を受託しています。
業種ごとの乱用薬物検査の必要性
以下のような業種が対象となります業種をクリックすると、
その特徴、検査の使われ方が表示されます。
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違法薬物を使用している従業員を発見する狙いをさします。
違法薬物を使用している従業員を見つける狙いで実施されます。
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予め人事規定を定め、コンプライアンス教育などで事業主の姿勢を明示しておくことが必要です。 -
当社は国際社会で通用する報告書を発行することも可能です。
当社はISO/IEC 17025規格認定のもとに検査を行っていますので、その検査結果報告書は社会的に信頼されるものです。また、国際社会で認知される証明効果がある報告書の発行も可能です。
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違法薬物使用者を採用しないようにする狙いをさします。
違法薬物使用者を雇用しないようにする狙いで実施されます。
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事業主の違法薬物に対する姿勢、雇用条件、違法薬物検査実施に対する考え方、検査実施の要領、検査結果の取り扱いなどについて予め定めておき、採用試験受験者に提示する必要があります。 -
薬物乱用歴・薬物依存歴がある者が断薬を続けるよう管理・支援する狙いをさします。
違法薬物の使用歴・逮捕歴がある者に雇用の門戸を開く場合、当人が断薬を続けられるよう管理・支援する狙いで実施されます。違法薬物経験者であることを分かったうえで雇用する場合、断薬を続けることが雇用の条件となるでしょうから、管理面から定期的な薬物検査が必要となります。薬物検査の陰性結果は、当人の断薬を続けるモチベーションの維持にもつながります。
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企業の「健全と安心の証明」を支援します
厳格な安全対策を求める事業者は導入しはじめています
乱用薬物検査を実施する業種は
- 社会インフラを担う業種
- 特に人材の信頼性が求められる業種
- 人材が入れ替わりやすい業種
に分類できます。その他、
- 薬物乱用歴がある者を採用する事業主
- 診断書が必要な職業
に有用です。
乱用薬物検査の対象事業企業の「健全性の確保と安心の証明」を支援します
乱用薬物検査を実施する目的は
- 顧客や地域の安全確保のため
- 自社の社会的信頼の確保・維持のため
- 従業員管理のため
- 福祉・CSRとして
- 資格取得に必要
に分類できます。
乱用薬物検査の目的当社の「検査実施」は強力な根拠となります
乱用薬物検査の使い方は
- 違法薬物使用の誘惑から思いとどまらせる
- 違法薬物を使用している従業員を発見する
- 国際社会で通用する薬物検査結果報告書を取得する
- 違法薬物使用者を採用しないようにする
- 薬物乱用歴がある者が断薬を続けるよう管理・支援する
が挙げられます。
乱用薬物検査の使い方検査を行うタイミング
乱用薬物検査は、いつ、どのような時に実施するのか。7つのタイミングがあります。
- 雇用前 :
- 採用試験の際に行う
- 抜き打ち:
- 予告なく行う
- 定期的 :
- 健康診断の際に行う
- 全員一斉:
- 不祥事発生の際に行う
- 事故後 :
- 事故原因に薬物が疑われる場合に行う
- 異動前 :
- 薬物検査を義務付けた部署への異動時に行う
- 指名 :
- 薬物使用を疑う正当な理由がある場合に行う
検査する薬物について
覚せい剤、あへん系麻薬、コカイン系麻薬、幻覚剤、大麻・マリファナを対象に、代謝物を含め12種類の薬物を検出します。代謝物の検出は、摂取した薬物の特定に役立ちます。
検査する薬物について検査の特長
自社ラボでの実施
LSIメディエンスの乱用薬物検査は、妥当性試験⇒一次スクリーニング検査⇒確認検査を全て自社内(中央総合ラボラトリー)で実施しています。
不正の検知
検査試料(検体)には「尿」を使用します。違法薬物使用者は検出をされないように様々な工夫をするものです。当社の乱用薬物検査では、薬物の検査に先立ち、全ての検体に「妥当性試験」を行い適切な試料であるかを確認します。これにより不正を見逃すことなく検査を行うことができます。
高精度な検査方法
試料が適切と判定されたなら、薬物の「一次スクリーニング検査」を行います。ここで、陰性が確定しなかったなら、液体クロマトグラフィー法とタンデム質量分析法を組み合わせた、感度および特異性が非常に高いLC-MS/MS法により「確認検査」を行います。
乱用薬物検査の内容と仕組み- 他の検査との違い
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「スクリーニング」とは「ふるい分け」という意味ですが、一般に行われているスクリーニング検査での陽性結果には、「偽陽性」の場合があります。当社では、前述のとおり、一次スクリーニング検査で非陰性のものをさらに精密に測定する「確認検査」を行っており、この確認検査では検出成分を化学構造的に分析して薬物の同定を行っています。国内の各医療機関・検査所からの「確認検査」を当社が受託しており、只今のところ、確認検査を実施できる民間の検査所は他にはないように思われます。
また、海外では職域などでの乱用薬物検査が積極的に行われることもあり、覚せい剤などの「簡易検査キット」が多種存在し販売されています。多くの国々では「検査のねらいは、犯罪として対応するのではなく、本人の健康管理のため」とする意味合いが濃いようで、簡易キットの検査でふるい分けをして、陽性判定者は医療機関を受診させるなどの使われ方をしています。
しかしながら、わが国においては薬物の使用自体が犯罪とされる成分もあるため、結果の真偽には極めて慎重であるべきです。なお、覚せい剤や睡眠薬など各種薬物の「簡易検査キット」は国内でも販売されており、救命救急医療では搬送された意識不明患者の薬物使用を迅速に調べるためや、捜査機関や入国管理での迅速検査などに大いに役立っています。
品質保証
LSIメディエンスの乱用薬物検査は、国際審査認定機関であるNATA(National Association of Testing Authorities, Australia)より「ISO/IEC 17025」の認定を取得して実施しています。
乱用薬物検査は1999年8月からアンチドーピングセンターとともに薬毒物・ドーピング検査機関として認定を取得しておりましたが、2010年9月にアンチドーピングセンターから分離独立し、中央総合ラボラトリー職域薬物検査部門(Workplace Drug Testing Department/Central Laboratory)として新しく認定を取得しました。すべての国際基準を満たす証しである本認定取得は、当社の検査体制とその技術がグローバル・スタンダードであることを証明しています。乱用薬物検査における本認定はわが国では当社のみが取得しています。
ISO/IEC17025
LSIメディエンスの乱用薬物検査は、試験所認定規格ISO/IEC17025に適合しており、検査報告書にはISO/IEC17025「NATA認定マーク」、および、国際相互承認を意味する「ILAC-MRA認定マーク」を表示できます。すなわち、この検査報告書はILAC-MRA加盟諸国に対して薬物不使用の証明として有効となります。これらの認定規格の取得は、臨床検査業界はもとより、わが国で初めてのことであり、当社の検査受託体制から検査技術までもがグローバル・スタンダードであることを証明しています。
1947年に設立された世界で最も歴史と権威のある審査機関NATA(National Association of Testing Authorities, Australia: 豪州試験所認定協会)より「ISO/IEC17025」の認定を取得しています。NATAはILAC(International Laboratory Accreditation Cooperation: 国際試験所認定協力機構)およびAPLAC(Asia Pacific Laboratory Accreditation Cooperation: アジア太平洋試験所認定協力機構)と相互認証の関係にあり、当社の検査報告書は世界各国で有効となります。ILACのメンバーは欧州地域、アジア太平洋地域、アメリカ地域、南アフリカ、ブラジルなど101地域98機関にのぼります。MRA(Mutual Recognition Arrangement: 相互承認協定)とは、国の間で基準や手続が異なる場合でも、適合性評価と同等の保証を与えることについて、互いに受け入れるよう取り決めた協定です。
全国に広がるネットワークと豊富なノウハウでトータルサポート
当社は全国58カ所に営業拠点を有し、各地域からのご相談にお応えできます。30有余年に亘って培われた薬毒物検査の国内最高水準技術と、乱用薬物の確認検査までを実施できる民間検査所として蓄積したノウハウを駆使し、薬物による不祥事や事件、事故を未然に防ぐ「薬物リスクの回避」を強力にバックアップします。
より詳しく知りたい方に、
資料をお送りいたします。
職域における
乱用薬物検査「解説資料セット」を差し上げます。