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乱用薬物検査

事業者の薬物安全対策として、覚せい剤検査・麻薬検査・
大麻検査などの薬物検査を受託しています。

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疑陽性と偽陽性

「疑陽性」と「偽陽性」。どちらも発音すると同じ「ぎようせい」なのですが意味は全く違います。混同している方も多いですので解説いたします。

「疑」は疑い、「偽」は偽り。すなわち、疑陽性は「陽性の疑いがある」(真実は陰性か陽性かには言及していない)、偽陽性は「偽り、間違い、あやまちでの陽性」(真実は陰性であるにも関わらず陽性結果となること)という意味です。

疑陽性(疑い陽性)

一般に馴染みのあるツベルクリン検査でいう「疑陽性」でお話いたします。乳幼児の結核性髄膜炎などの予防のためにBCGワクチンを接種しますが、その免疫がついたことを確認する検査として、かつてはツベルクリン検査が用いられました。ここでの陽性は「免疫がついた」ことを表します(結核既往でも陽性を示します)。「疑陽性」とは陽性判定基準を満たさず、免疫がついたとは言い切れない、すなわち「疑わしい状態」ということです。

続いて、薬物検査での「疑陽性」について当社の確認検査(質量分析法)を例にお話しいたします。この分析方法は、クロマトグラムにより指定薬物かどうかを分子レベルの、さらにその細部の断片でみるのですが、それらを表す検出時間と強さで判断します。ここで、検出時間が一致していても、強度が定められた基準未満であれば「陽性」の報告には致しません。すなわちこの場合の検体は「陽性の疑いはあるものの、検査結果報告書上は陰性」となります(疑陽性なるも陰性結果。真実は陽性かもしれませんし、真実に陰性かもしれません)。当社の行う質量分析法はとても感度が高いものですが、薬物乱用経験のあと長い時間が経過すれば、いずれは検出感度未満となるので、稀にこのような検体に遭遇します。

2つの例をお示ししましたが、いずれも検査の結果としては陽性とも陰性とも判定できない状態のことです。その検査結果を受けた行動として、前者では「2週間以上あけてから再度ツベルクリン検査を実施する」、後者では「報告結果は陰性とする」というルールにしているのです。

真の陰性と偽陰性

「生まれてから一度たりとも規制薬物を体内に入れたことのない者」を「真の陰性者」と定義するのは理解を得やすいと思います。では、「過去に規制薬物を摂取したことがあっても十分な時間経過により陰性状態の者」ではどうでしょう。現在この世にある、あらゆる技術でも検出できない状態なら「陰性」と判断せざるを得ません。この場合「偽陰性」でしょうか。科学的には真の陰性と定義して語ることもあります。真実を知る術に限界があるのです。ですから私たちは日常の検査で「真陰性・偽陰性」の差異を区別しませんが、検査結果を受取って評価・判断する人はそれも念頭に入れています。

偽陽性(間違い陽性)

「真の陰性」の検査結果が「間違って陽性」と判定されることです。

病気の診断を例にとると、ある病気に罹っているかどうかを検査する場合の「偽陽性」は、実際にはその病気ではないのに検査結果が陽性に出たことを指します。要するに、真偽を調べる手段としての検査の結果が真実と違った結果を出すことを「偽陽性」や「偽陰性」というのです。

ちなみに、検査の性能を考えるとき「感度」と「特異度」がポイントになります。一般に、病気を見つける検査において、感度を高くしようとすると、偽陰性率も高くなります。一方、誤った結果を減らそう、すなわち特異度を高くしようとすると、真の陽性を取りこぼす事になります。感度と特異度はトレードオフの関係にあるのです。ですから医師は患者の病気を診断するにあたり、問診・観察・複数の検査結果などから総合的に判断するのです。

なお、違法薬物検査においては、その使用が犯罪として扱われる我が国においては、「偽陽性」には注意が必要です。当社の検査は最終的には精密な確認検査(質量分析法)を行うので「偽陽性」はありません。そもそも当社の「乱用薬物検査」は民間が自ら違法薬物検査を実施することに合せた検査サービスです。

また、他の代表的な検査方法に、素早くその場で検査ができるイムノクロマト法の「検査キット」などがあります。これらは救命医療の現場(意識の無い救急搬送された患者に急性薬物中毒の疑いのある場合は原因薬物を推定して対処するなど)や捜査の現場では大変有効です。この場合、迅速性が最優先されることと、必要に応じて後に確認検査を実施しますので、多少の偽陽性は容認されます。また、一般にこれらの検査には、「体外診断用医薬品」として国の定める基準に合格した試薬が使われます。他方、覚せい剤使用が即逮捕とならない国においては、工場や事業所などの民間でも簡易検査キットは有意義に使われています。

私たちも、文字で書くときには「疑陽性・偽陽性」で伝わるので気にしませんが、言葉でコミュニケーションするときには少し注意します。話しの流れで理解し合えますが、所々で「陽性の疑い」「間違いの陽性」などの言い方を挟み込んでお話しています。

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