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成長ホルモンドーピング検査(Biomarker法)の受託開始

掲載日:2019.06.01

弊社アンチドーピングラボラトリーは、2019年5月 成長ホルモンドーピング検査 (Biomarker法)*1)についてISO/IEC17025認定を取得、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の承認を得て分析の受託を開始しました。

これにより、すでに弊社が実施している成長ホルモン検査法(Isoform法)*2)と併せて成長ホルモンドーピングを捉える検査体制が整いました。

弊社アンチドーピングラボラトリーは、今後も、国内唯一のWADA認定分析機関として国内外のアンチ・ドーピング活動の推進に積極的に取り組んで参ります。

*1) 2012年夏季オリンピック・パラリンピックロンドン大会において、筋肉増強を目的とする成長ホルモンドーピングの検出に始めて適用され、その後2015年7月、WADAにより標準法として定められた。本検査法では、生長ホルモンを使用した数週間後に上昇する血中マーカー(インスリン様成長因子:IGF-IおよびプロコラーゲンIII型N末端プロペプチド:P-III-NP)の濃度をGH-2000 score(WADA Laboratory Guidelines, hGH Biomarkers Test-Ver. 3.0, January 2021)を用いて判定し、成長ホルモンドーピングを検出する。継続的に成長ホルモンを使用するドーピングの検出に適していることが本法の特徴である。

*2) 脳下垂体から分泌される成長ホルモンは、分子量の異なる複数の同族体(22-kDa, 20-kDaなど)から構成されている。遺伝子組み換え成長ホルモン(22-kDa)を使用すると、これら同族体の血中濃度の比率が変化する。本法は、この変化を捉えることで成長ホルモンドーピングを検出する。成長ホルモンの半減期は、極めて短いが、そのドーピングを高感度に検出できることが本法の特徴である。(https://www.medience.co.jp/doping/topics/20090410.html

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