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血液を試料とするドーピング検査
- 新規項目の分析受託開始のお知らせ -アスリート生体パスポート血液ステロイド検査-

掲載日:2023.04.27

弊社アンチドーピングラボラトリーは 血中内因性ステロイド検査 についてISO/IEC17025認定を取得し、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の承認を得て分析の受託を開始しました。

これにより、Athlete Biological Passport Steroidal module*(1) にWADAが新たに加えた血液ステロイドマーカー*(2)の検出体制が整いました。

尿を試料とするステロイドプロファイルでは、多くの日本人に見られる UGT2B17 遺伝子多型や女性競技者のTestosterone が、非常に低濃度もしくは不検出となるケースがありました。こうした影響のない血液ステロイドマーカーの推移を監視することにより、Testosterone製剤によるドーピングの検出率向上が期待されます。

弊社アンチドーピングラボラトリーは、今後も国内唯一のWADA認定分析機関として国内外のアンチ・ドーピング活動の推進に積極的に取り組んで参ります。

*(1)
2014年にAthlete Biological Passport(アスリート生体ルパスポート)にWADAが導入した。アスリートから継続的に尿を採取し、内因性ステロイドの変動を監視することで、アンチ・ドーピング規則違反(テストステロン製剤等の使用)を捉えるシステム

*(2)
血液中に存在するTestosterone(テストステロン)およびAndrostenedione(アンドロステンジオン)

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