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世界アンチ・ドーピング機構による乾燥血液スポット(Dried blood spot: DBS)を試料としたドーピング検査実施へ向けたプロジェクトへの参画

掲載日:2019.10.01

世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は、ドーピング検査への乾燥血液スポット(DBS)*の導入に向け、公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構など6団体とDBS検査法の開発を協働し、推進することを発表しました。2020年夏季オリンピック・パラリンピック東京大会で実践を検証し、2022年冬季オリンピック・パラリンピック北京大会での本格的な運用を開始するとしています**

WADAはDBSの導入へ向け運営委員会を設置し、その中にSample collection/Sample transportation(検体採取・輸送)並びにAnalysis/Storage(分析・保管)の2つの作業班を立ち上げ、規程制定などの活動を開始しました。今回、弊社アンチ・ドーピングラボラトリー長がAnalysis/Storage 作業班メンバーとしてその活動に加わることとなりました。

弊社アンチドーピングラボラトリーは、今後とも国内外のアンチ・ドーピング活動の推進に積極的に取組んで参ります。

DBS

* 乾燥血液スポット(Dried blood spots: DBS)
指先や上腕部の毛細血管を穿刺し、採取した血液をろ紙などに塗布し乾燥させたもの。新生児検査や創薬の分野で使用されている。採血管を使用した肘正中静脈等からの採血と比較して低侵襲であり、保管や輸送の面で利便性が高い。また、乾燥により血液中の酵素活性が抑制され、静脈血と比較して広範囲の薬物を検出対象とすることが可能となるなどドーピング検査への導入による効果が期待される。

**WADA リリース、WADA leads exciting collaboration on dried-blood-spot testing | World Anti-Doping Agency (wada-ama.org)

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