遺伝子・染色体検査

lgH(14q32転座解析)

多種のリンパ系腫瘍発症に関与するIgH遺伝子のFISH法による14q32転座解析です。

[検査の適応]

リンパ系腫瘍および造血器腫瘍,悪性リンパ腫(ML),多発性骨髄腫(MM),
慢性リンパ性白血病(CLL),急性リンパ性白血病(ALL)

[検査法]

FISH法

検査材料 必要量 保存条件 所要日数
ヘパリン加血液 3ml 冷室温
(4〜20℃)
5〜7日
骨髄液 0.5ml
その他
(リンパ節、胸水、腹水、組織、カルノア固定液等の材料)
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■臨床的意義

IgH 遺伝子の転座は、多種のリンパ系腫瘍発症に関与するとされています。
特にBurkittリンパ腫の約80〜90%には、t(8;14)(q24;q32) 転座が認められ、IgHと癌遺伝子c-myc との融合遺伝子形成が、リンパ系細胞の腫瘍化に重要な役割を担うと考えられています。
他のリンパ系腫瘍においても、IgH 遺伝子は転座先の近傍遺伝子(BCL1、BCL2、BCL6、BCL10、MUM1、FGFR3等)の発現調節に異常を来たすことが報告されています。
本検査ではFISH法により、転座先に関わらず14q32(IgH 遺伝子)の転座を迅速、かつ高感度に検出することが可能です。

[解析例]

IgH・写真

正常細胞では、赤色の3'Flanking probeと、緑色のV probeのシグナルが近接しているため、黄色のpseudo-colorシグナルが2個検出されますがIgH 転座陽性細胞ではシグナルの分断により、赤色と緑色のシグナルが独立して観察され、黄色1個、赤色1個、緑色1個が検出されます。
(写真:正常細胞)

■参考文献

遠藤 武雄 : DNA診断 -分子生物学の臨床応用-, 日本臨牀 47(増): 721-727, 1989.
中井利明, 他(編): 遺伝子診断実践ガイド, pp234-238 , 中外医学社, 東京, 1997.
Chesi, M. et al. : Ann. Oncol. 11 (Suppl 1) : S131-S135, 2000.



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