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新型インフルエンザ関連情報2:新型インフルエンザの精密同定検査について

弊社へ『新型インフルエンザの感染を特定できる検査はありますか?』という問合せが数多く寄せられております。現状において、弊社を始め、一般の検査センターでは『そのような検査はありません』という回答になります。

現在、PCR法により増幅した遺伝子の塩基配列を解析し、既知の新型インフルエンザウイルスの塩基配列と比較することにより、ウイルスを特定することが可能です。ご存知の通り、PCR法は遺伝子診断における基本的な技術であり、弊社でも遺伝子検査において日常使用している検査技術です。しかしながら、このPCR法を今回の検査に適応するにあたり、遺伝子を増幅するために必要な情報(プライマー)および反応条件を入手する必要があります。現時点では、国内において感染が確認されていないため、感染検体の入手が困難であり、独自の技術で必要情報を確定することができません。このため、公的機関による標準化されたプロトコールの早期公開に期待せざるをえません。このような状況ではありますが、本検査における新型インフルエンザの精密同定検査の重要さを鑑み、必要情報の入手に全力を注ぎ、検査方法の早期確立に鋭意努力致します。

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