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血液を試料とするドーピング検査
- 新規項目の分析受託開始のお知らせ -

掲載日:2012.10.10

アンチドーピングラボラトリー*1は、血液パラメーター検査、成長ホルモン検査に続き、新たに2012年9月25日下記2項目についてNATA (豪州試験所認定協会)よりISO/IEC17025認定を取得し、WADA(世界ドーピング防止機構)の承認に基づく分析の受託を開始しました。

1)「CERA」*2(持続型エリスロポエチン受容体活性化剤)
検査材料: 血清

2)「HBOCs」*3(ヘモグロビンを基にした酸素運搬物質)
検査材料: 血漿もしくは血清

これにより、採血によるドーピング検査(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構http://www.playtruejapan.org/ 2012年7月20日発表)に項目として追加されます。

*1:三菱化学メディエンス(株)アンチドーピングラボラトリーは、WADAの公認ラボラトリーです。

*2:CERAは、造血薬として臨床治療に適用されますが、持久力など競技能力を高める目的で使用される可能性があります。弊社は、尿試料を用いた分析を既に実施しておりますが、血中半減期の長いCERAの検出には、血液試料の分析がより有効となります。

*3:HBOCsは、ウシ等動物由来のヘモグロビンを架橋結合により多量体化したものであり、酸素運搬能力を高める目的でドーピングとして使用される可能性のある物質です。

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