ドーピング検査

ドーピング検査法の概要

ドーピング検査法の概要をご紹介いたします。なお、ドーピング検査対象物質の一部を示してあります。


ドーピング検査法

  1. 遊離型興奮剤
    尿に未変化体または非抱合型代謝物として検出される興奮薬などのドーピング物質。


  2. 抱合型興奮剤・麻薬
    尿に抱合型代謝物として検出される麻薬などのドーピング物質。


  3. 利尿剤
    尿の希釈による薬物使用隠蔽や体重調節に使われるドーピング物質。


  4. β-遮断薬
    心拍数を抑え集中力を高めるために使われるドーピング物質。


  5. 糖質コルチコイド類等
    疲労回復などに使われるドーピング物質。


  6. 抗エストロジェン剤など
    アナボリックステロイドの副作用である女性化を防ぐために使われるドーピング物質。


  7. 血漿増量剤
    血液検査を隠蔽するために用いられるドーピング物質。


  8. 蛋白同化ステロイド類
    筋肉増強作用を持つステロイド類で、男性ホルモン系のステロイドおよび合成ステロイド製剤。
    気管支拡張薬(β−刺激剤類)を含む。


  9. 低濃度蛋白同化剤
    8のうち、特に低濃度での検出が必要な蛋白同化剤で、非ステロイド製剤を含む。


  10. 内因性ステロイド製剤
    体内にも存在し、同位体比測定(IRMS)による由来識別判定が必要なステロイド製剤。


  11. ゴナドトロピン
    男性において性腺を刺激してテストステロン分泌を促進する目的で使用されるドーピング物質。


  12. 造血剤
    酸素運搬能を増加させ持久力を高める目的で使用されるドーピング物質。


  13. 成長ホルモンおよび分泌刺激剤
    筋肥大などを目的に使用されるドーピング物質。


  14. 血液パラメーター
    赤血球数などのAthlete Biological Passportによる血液ドーピング判定に用いる血液成分
表−1 当社で実施しているドーピング検査方法の概要

検査試料:尿

主な対象薬物群
[薬物の例]
前処理 分析方法
"遊離型塩基性物質
:興奮剤など"
[アンフェタミン、シブトラミン]
アルカリ化 エーテル抽出 ガスクロマトグラフィー窒素リン検出・質量分析法(GC/NP/MS)
抱合型興奮剤・麻薬
[コカイン]
酵素加水分解 固相抽出 液体クロマトグラフィータンデム質量分析法(LC/MS/MS)
利尿剤
[フロセミド]
β-遮断薬
[プロプラノロール]
糖質コルチコイド
[プレドニゾロン]
固相抽出/エーテル抽出
抗エストロジェン剤
[クロミフェン]
熱不安定タンパク同化剤
[テトラハイドロゲストリノン(THG)]
成長ホルモン分泌刺激剤(GHS)
[GHRP-2]
血漿増量剤
[ヒドロキシエチルデンプン、デキストラン]
塩酸加水分解 エーテル洗浄 トリメチルシリル(TMS)誘導体化 ガスクロマトグラフィー質量分析法(GC/MS)
メチル化 還元・加水分解 アセチル誘導体化
タンパク同化剤
[メチルテストステロン、SARMs]
酵素加水分解 エーテル抽出 トリメチルシリル(TMS)誘導体化
低濃度タンパク同化剤
[メタンジエノン]
ガスクロマトグラフィータンデム質量分析法(GC/MS/MS)
内因性ステロイド
[テストステロン]
固相抽出
/酵素加水分解
ペンタン抽出
/HPLC精製
アセチル誘導体化 ガスクロマトグラフィー炭素同位体比質量分析法(GC/C/IRMS)
ゴナドトロピン
[hCG、LH]
- 酵素免疫法
(EIA)
造血剤
[エポエチン、Dynepo]
濃縮 等電点電気泳動/ダブルブロッティング 化学発光 等電点電気泳動法
還元/電気泳動
SDS-PAGE法


検査試料:血清

主な対象薬物群
[薬物の例]
前処理 分析方法
成長ホルモン
[ソマトロピン]
酵素免疫反応 化学発光 酵素免疫法
(EIA)
造血剤
[CERA]
- 酵素免疫法
(EIA)
イムノアフィニティ 等電点電気泳動 化学発光 等電点電気泳動法
造血剤
[HBOCs, ヘモピュア]
トリプシン消化     液体クロマトグラフィータンデム質量分析法(LC/MS/MS)


検査試料:血液

主な対象薬物群
[薬物の例]
前処理 分析方法
血液パラメーター
[Athlete Biological Passport]
  フローサイトメトリー

 



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